丸香を作りました。

2016年01月23日 23:32

先日、信者さんの何人かにお集まりいただき、丸香(がんこう)を作りました。

丸香とは、護摩の支具のひとつで、丸い形をしたお香です。数々のお香を合して丸い形に整えたものになります。

本来は便利な既製品を利用することが多いのですが、満願寺では古来の調合法に則ったやり方で丸香を手作りしています。

大変時間と手間がかかるのですが、手作りの方が(何となくですが)本尊様も喜んでいただてるように感じています。

 

簡単にですが、せっかくですので丸香の作り方を紹介したいと思います。

 

丸香に用いる漢方がこちら。

沈香、白檀、ウコン、丁字、龍脳、芥子等々、、、まだ他にもございますが割愛。聞き覚えのある香木や漢方から様々です。

これらを粉末にして混ぜていきます。

丸香の原料だけだと丸まりずらいので、ここに抹香と水を適宜加えて硬さを整えていきます。

 

全てが混ざり合い、適当な硬さまで仕上げたものがこちら。柔らかすぎず硬すぎず、紙粘土よりまだ少し柔らかいくらいでしょうか。

ここから一つ一つ丸香の大きさにちぎっていきます。ここからが大変です。人手が要ります。

 

だいたい作り始めてから4時間くらいですべて分け終わりました。

全て終了したのがこちら。

下に半紙を敷いているのは、丸香に含まれる水分が下に滲み入れ物を汚してしまうためです。

大きく丸めすぎたものはこの段階で小さく分けると良いと思います。

水の量にもよりますが、2,3日は柔らかいです。

一週間ほど乾かせばだいぶ硬くなってきます。少々押しても形が変わらなくなれば完成です。

丸香作りに参加していただいた方には朝から精進して丸香作りに臨んでいただきました。

改めて御礼申し上げます。