星祭り
本日は節分でした。旧暦でいうと本日から1月1日になります。
この節分の日に真言宗のお寺さんの多くは「星祭り」をされるところが多いかと思います。
星祭りとは大雑把にいうと、北斗七星を始めとした数々の星を供養し、1年間の厄除けや、開運を祈願するものです。
今では月火水木金土日や、葬式での友引、結婚式の大安などといったものしか意識することは少ないですが、昔では二十七宿など、多様な形で星のめぐりによる吉凶を占うものとして日常的に使われていたものだったのです。
「方違え」なんかは歴史の勉強で聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?これも星のめぐりによるものです。
星祭りには、本来なら方違えなどによって災厄が起こるとされるときに、その災いを少なくし、運が開けていくときにはさらによく働くようにしてくれる功徳があります。
本日はその星祭りということで、護摩とは別の壇で「星供」をさせていただきました。
恥ずかしながら星供の作法や、壇の荘厳をさせていただくのは初めてだったので、寺坊と図書館とホームセンターを行き来しながら手探りでの出発でした。
これまで日曜大工の「に」の字もなかった私には大丈夫なのか常々不安でしたが、なんとか突貫工事を経て行法ができる形には荘厳できたかと思います。
せっかくなので写真を載せておきます。
本格的な荘厳にはほど遠いですが、とりあえずはお祭りさせていただける状態にはなったかと思います。(汗
お供え物には、お餅、小豆を甘く炊いたもの、果物、干し棗、茶葉、ご飯に五穀をまぶしロウソクをさしてもの、銀銭、といった感じです。
一番奥の「幡」とその幡を支える土台を作るのが、昔から工作が苦手な私には難しいものでした。(苦笑
とはいえ無事にお勤めできて一安心です。今年は護摩を焚き続けていることもありますから、よりよい御札ができたのではないかと思います。
完成いたしました御札は随時発送、手渡しさせていただいております。
これからまた寒さが増してくるかと思いますが、皆様お体ご自愛下さいませ。
本日ご参拝下さった方々、ありがとうございました。