現代の仏教と本来の仏教の違い

2018年09月01日 22:18

以前、あるお方から、こう言われたことがございました。

「今の日本の仏教と昔のお釈迦さんがいてた時の仏教とでは大きな違いがある。今の日本の仏教は間違っている、正しくないのだ!」

 

中々、鋭いご指摘です。

 

結論から申し上げますと、「今日本に伝わっている仏教」と「お釈迦さんがお説きになられた仏教」との間には大きな違いがあります。もし現代伝わっている仏教をお釈迦さんに「こうですよね!」と問いかけることができたならば「え、え、え、え、ええええ!?」と驚かれることでしょう。

 

お釈迦さんは基本的に「在家(出家していない人)の方ができる簡単なこと」しかおっしゃっておられません。

それがいつからか難しく複雑で、高度な思想へと変化していきました。そして日本に仏教が伝来した時には、もはや全く別物になっていたのです。

 

 

お釈迦さんの生の声は「原始仏教」と呼ばれるものの中に見ることができます。基本的にここに書かれているものは平易で、誰でも実践可能です。

ちなみに、お釈迦さんの有名なお話で「腋から産まれた」とか「産まれてからすぐにトコトコ歩いて『天上天下唯我独尊』とおっしゃった」などいう話を聞いたことがあるかと思います。

確かにお釈迦様はすごいお方でした。しかし冷静に考えてみてください、人間の赤ちゃんが腋から産まれるわけがありません。生まれたての赤子が歩くわけもないし、天上天下唯我独尊なんて言うわけでありません。これらの話はすでにお釈迦様が神格化され、脚色されたものなのです。

 

 

と言うわけで、本来の仏教と、日本に伝わっている今の仏教には大きな違いがあると言うことでございました。

こんなお話をすると「じゃあ今の日本の仏教って意味ないんじゃないの?」と言われることがございます。

この質問にはまた次回、お答えしたいと思います。

 

 

 

※注 間違ってたらすみません。


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